この世界には恐らく、「終点」というものは存在しない。
すべての出現と消亡、一見関係の無いあらゆる物事が、運命に翻弄され、一つ、また一つ絶えない輪廻の円環となった。
私達は、この円環の中に彷徨う卑しい生き物。
懸命に藻掻、拒む。
それでも各々の「終点」に向う。
けれど、それもまた、次の輪廻の始まりに繋がる道なのだ。
運命は、再び廻り始める。